1988年8月24日、男闘呼組のメンバーとしてデビューしてから31年の月日が流れた・・・ その間音楽はいつも僕から離れることはなかった。様々なバンドを経て辿り着いた country music. ハンク・ウィリアムスのレコードを聴いた時に運命を感じ、ひたすらに追い求めて来た。 ようやく一つの答えに辿り着けたと思う。大月の大自然の中、一切のエレキ楽器を入れずに純粋にアコースティック楽器だけで奏でるcountry music. このアルバムに収められた13曲は三日間で録音された。 全曲一発録り、頭から最後まで録音した順番通りに並んでいる。いわばドキュメンタリーアルバムである。
The Driving Cowboys
2011年3月あの東日本大震災の直後に俳優の高橋和也が地元日野のライブハウス「バンボラ」でハンク ウィリアムスのナンバーだけを歌うライブ活動を開始した。当初メンバーは流動的で様々なミュージシャンの助けを借りた活動であった。高橋が本格的に自身のバンドの結成を意識したのはフィドラーのTATER安田と出会ってからである。弱冠26歳にしてカントリーフィーリング溢れるフィドルプレイを聴かせるTATERは12歳の時にアメリカに渡りハンクが生前親しかったビル モンローのバンド、ブルーグラスボーイズ仕込みのフィドルを学んだ。ベーシストの樋渡尚崇は高橋の従兄弟であり2人の叔父にあたる故永井啓一氏は中村八大モダンカルテットのベーシストであった。この三人にギタリスト、女性ボーカルを加えた5人編成で高橋HANK和也&The Driving Cowboysとしてスタートしたがファーストアルバムの製作にあたり高橋が純粋なアコースティックサウンドを目指したいとして一切のエレキ楽器を排除した3人編成の「The Driving Cowboys」が誕生した。バンド名の由来はハンクのバンドThe Drifting Cowboysに敬意を表し付けられている。