『清流房』全店舗の近くに、看板メニュー“濃口醤油らあめん”と同じ味を出すラーメン店が出現。しかも『清流房』より値段が安いため、ごっそり客を奪われてしまう。さらに不幸は続き、芹沢(鈴木京香)に「ジャパンフードサミット」ラーメン部門中止の連絡が。明らかにようこ(高畑淳子)の横やり。卑劣なやり方を批判するゆとり(黒島結菜)に、ようこは「ワクワクさせるラーメンを用意できたら撤回する」と言い出すが…。
8杯目(最終回)
安本高治(「麺獄グループ」代表) – 岡本健一 *第7話のラストシーンにも出演
『麺獄グループ』代表・安本高治役:岡本健一
(このドラマは)どんな内容の作品で、出演する方々や監督はどんな方なのだろう。作品を通して、今現在、日本で過ごしている人々に、何を伝えたいのだろうかと、台本を読むのが待ち遠しかったです。
実際に台本を読んでみると、ひとつのコミュニティの中には色々な性格、立場や状況によってそれぞれの行動があり、主人公の発する言葉で、日常が大きく変わって行く面白さがありました。仕事の出来具合や商売のやり方、自分の関わるお店に対して、お金を使って下さるお客様に、どんな思いを込めてどのように提供して行くのか。仕事とは、男と女とは、そしてラーメンとは。個性豊かで、女性陣は特に魅力的な共演者の方々で、実際に演じた時に、どんな作品になって行くのか、非常に楽しみになりました。鈴木京香さんとは初共演でしたが、とても優しくて美しく、気遣いをさせずに物語に集中させてくれる、ナチュラルで綺麗な女性なので、共演出来て幸せな時間でした。
(安本は)誰もが持っている「欲」によって今までの自分が変わり、挫折を味わい、人生の新しいステージで自分の思うままに行っている時は、気持ちが良かったのだと思います。
(料理人としての才能に優れた役どころですが)自分では作ってみたいとは少しも思った事がありません。食べるのみです。好きなのは、あっさりしていてコクのあるラーメン。でも、美味しければ、どんなラーメンでも好きです。
このドラマには様々な人間模様が描かれていて、これからの仕事の在り方、生き方や、食べ物を食するという絶対に必要な時間を、面白く高めてくれる作品になっていると思いますので、楽しみにしていて下さい。美味しいラーメンは心を豊かに暖めてくれます。