笹井から株主名簿を手に入れた坂東は青島製作所の株式の10%を保有する竹原研吾に目をつける。竹原は株の信用取引に失敗し、多額の現金を必要としていた。坂東は竹原を呼び出し、「青島製作所がイツワ電器と経営統合し、株式上場すれば株主にも億単位の金が入るが、細川社長が強硬に反対して経営統合が進められない」と話す。竹原は他の株主にも呼びかけて青島製作所の25%の株を抑え、臨時株主総会の召集を要求する。一方、細川は経営統合を阻止するため、青島製作所の株式の30%を保有する、キド・エステートの城戸志眞社長の説得に向かうが、城戸社長は「株主にとって重要なことはこの株でいくら儲かるかということだ」と述べ、細川の説明に耳を貸そうとしなかった。さらに城戸は「青島製作所の意見は一致しているのか?笹井専務の話を聞きたい」と細川に問いかける。
技術開発部が新型イメージセンサー開発の副産物として作り上げた小型イメージセンサーをスマートフォンに応用出来ないかと神山開発部長に提案したり、TOYOカメラに納めるイメージセンサーの選定を青島製作所とイツワ電器のコンペティションによって決定することを尾藤社長の裁定で決めさせたりと、細川は青島製作所再建のための努力を積み重ねていくが、白水銀行西東京支店の磯部支店長は「融資の条件として約束した野球部廃部が未だ実現していない」と細川らを責めたてる。さらに「野球部の年間維持費を節約できれば50人の社員を解雇せずに済む」という中川篤経理部長の論理に対抗できず、三上はついに野球部の廃部を決め、マネージャーの古賀哲にその旨を伝える。
そのころ、青島製作所野球部の意気は盛り上がっていた。沖原がマスコミに注目されるようになったことで、他の選手達もやる気をみせるようになり、さらにライバルのイツワ電器野球部が本戦で敗れ、敗者復活戦に参加することになったからである。沖原を狙い撃ちする強豪タナフーズ野球部との試合も、他の選手や社員たちの応援で実力以上の能力を発揮した沖原のふんばりと沖原の負担を少しでも減らそうとする他の選手の奮闘で制した青島製作所野球部だったが、勝利の余韻にひたる部員たちに三上は「今月いっぱいで野球部を廃部にする」と伝える。
そのころ、細川は笹井の立ち寄り先に先回りし、城戸社長を説得するように笹井に懇願していたが、そこに坂東が姿を現す。