青島製作所野球部が都市対抗野球大会東京都予選敗者復活戦での再起に乗り出した矢先、ビジネス誌にかつて沖原が起こした暴力事件に関する記事が掲載される。この記事は青島製作所野球部を裏切ってイツワ電器野球部へと移籍した村野三郎と坂東の秘書の花房志穂が書かせたものだった。さらに花房は敗者復活戦第1回戦に買収した雑誌記者を送り込み、沖原に執拗な嫌がらせを仕掛けさせ、沖原を動揺させる。第1回戦は何とか青島製作所の勝利に終わったものの、沖原の精神力の弱さを心配した大道は沖原に猛特訓を課し、「お前にとって野球はそんなものだったのか。くだらない風潮に負けるのか」と沖原に問いかける。
一方、細川はTOYOカメラにイツワ電器との業務提携を再考するよう訴えるが大槻は「青島製作所とイツワ電器のイメージセンサーは大して性能に差がない」と伝える。短期間で青島製作所のイメージセンサーとほぼ同じ性能のイメージセンサーをイツワ電器が作りあげたことを細川は疑問に思うが、そんな細川に対して、豊岡は神山開発部長の部下だった研究者の沢木英夫が花房と一緒にいるところを見たと伝える。細川はイツワ電器が沢木に青島製作所の技術を盗ませたと考え、イツワ電器の矢野真一技術開発部長を密かに呼び出し、矢野を青島製作所に迎え入れる代わりに「イツワ電器がTOYOカメラに売り込んだイメージセンサーがどのようなものか教えて欲しい」と懇願する。
坂東のもとに乗り込んだ細川は「神山開発部長は自分が開発したイメージセンサーには写真を写した時にAOSHIMAの文字が映るようにバグを仕込んでいるが、イツワ電器がTOYOカメラに売り込んだイメージセンサーを使ったカメラで写真を写してもAOSHIMAの文字が映るのはなぜですか?」と坂東を追い込み、TOYOカメラとイツワ電器の業務提携を白紙に戻すことに成功する。
「やましいことがなければ正々堂々と表に出るべき」という細川の秘書・仲本有紗の言葉に触発された三上は青島製作所野球部と読売巨人軍二軍との練習試合を組み、沖原を登板させる。花房に雇われた雑誌記者は嫌がらせに来るが、落ち着きを取り戻した沖原は記者の嫌がらせに動じることなく豪速球を投げ続けた。沖原の豪速球は侍ジャパンテクニカルディレクターの鹿取義隆の目に止まり、鹿取は沖原を高く評価するコメントをマスコミに発表する。同時に沖原に同情的なジャーナリストも現れ始め、沖原へのバッシングは収束していく。
そのころ、細川の強引な手法に疑問を持った笹井は細川に反旗を翻すことを決意し、青島製作所の株主名簿を坂東の元に送ると、細川に「社長の地位を奪う」と告げた。