作家・安東能明の同名小説をドラマ化。警察を舞台に繰り広げられる男たちの思惑。出世欲と正義の間で揺れ動く、エリート警察官の葛藤を描く。主演は田辺誠一。
デビュー作「褐色の標的」で第7回日本推理サスペンス大賞優秀作を受賞後、数々の上質な警察小説を世に放ち続けている作家・安東能明。そんな安東の作品の中でも特に人気が高いシリーズ「撃てない警官」をドラマ化した。出世欲むき出しで警察組織を渡り歩こうとしていた本庁所属のエリート警官が、ある日の不可解な事件を機に所轄へ左遷の憂き目に。一体彼に罠を仕掛けたのは誰なのか?そして、誰が味方で誰が敵なのか?警察組織内部でうごめく出世争いや復讐劇をスリリングに描いたリアル警察ドラマ。
主人公・柴崎令司役には「連続ドラマW 空飛ぶタイヤ」のほか、映画『紙の月』『おかあさんの木』など話題作に出演多数の田辺誠一。元警察官の義父を慕い、妻子へ愛情を注ぐ一方、エリート街道のためならば同じ警察官をも平気で脅迫し利用するエリート警官を演じる。主人公にして正義よりも組織での出世を最優先するキャラクターは警察ドラマとしては斬新で、新たな「アンチヒーロー」の出現といえる。また、監督を『8月のクリスマス』『少女たちの羅針盤』『ロックよ、静かに流れよ』などを手掛けた俊英・長崎俊一が務める。