土曜21:00 – 22:51
船越英一郎主演のサスペンスドラマ第5弾。火災調査官が妻を火事で失った過去と向かい合う。出演はほかに河相我聞、大路恵美、宇梶剛士、前田耕陽、小林幸子。
神奈川県美津原市消防署の火災調査官・紅蓮次郎(船越英一郎)。ある日、管内で車両火災が発生する。現場へ駆けつけた蓮次郎は車の所有者である浅黄邦子(塩崎沙織)に事情を聞くも、話が二転三転して要領を得ない。さらにそこへ消防大学校時代の教官で今は保険調査員の桜居貴子(小林幸子)が現れ、蓮次郎に一冊の本を渡す。だが、その著者はなんと・・・。
【スタッフ】
【原作】「火災調査官 紅蓮次郎 炎のプロファイル」 作:鍋島 雅治 画:田中つかさ (日本文芸社・別冊漫画ゴラク) 【脚本】:今井詔二 【監督】:岡本弘
【キャスト】
【出演】:船越英一郎、河相我聞、大路恵美、山下容莉枝、マギー、内田朝陽、宇梶剛士、志村東吾、前田耕陽、小林幸子
【放送・製作】
2005年初放送
紅蓮次郎(船越英一郎)は美津原市消防署の火災調査官。13年前に火災で妻を亡くし、中学生の息子・俊介(三觜要介)と二人で暮らしている。
ある日、蓮次郎は部下の白井(河相我聞)から、車輌火災が発生したという連絡を受け現場に駆けつける。このところ美津原署管内で車への放火事件が頻発していることから、今回の火災も同一犯の仕業ではないかと推察された。
現場では美津原警察署の灰田刑事(マギー)や、彼の部下の新人刑事・岩田(内田朝陽)が捜査に当たっていた。
火災車両を調べた蓮次郎は、今までの放火事件と手口が違うことに気付く。車の持ち主の浅黄邦子(塩崎沙織)に事情を聞いたところ、彼女の話は二転三転し要領を得ない。
そんな中、一人の女性が現場に現れ、蓮次郎を驚かせる。彼女は蓮次郎が学んだ消防大学校の教官・桜居貴子(小林幸子)だった。貴子はすでに退官し、今は保険会社の調査員をしているという。
貴子は、邦子が半月ほど前に多額の車輌保険を掛けていたことから、今回の火災を怪しんで現場に来たらしい。
蓮次郎は、シガレットライターを使った放火の手口を解明し、邦子は灰田に連行されていった。
貴子は、蓮次郎に一冊の本を差し出した。それは保険金詐欺の手口が紹介されているもので、そこには邦子が犯行に使ったものも記されてあった。
蓮次郎は、この本の著者の名を見て顔色を変える。著者は蛯沢辰巳(前田耕陽)というルポライターだったのだが、蓮次郎にはこの名前にはあまりにも苦い思い出があったのだ。
13年前、蓮次郎と同じアパートに住むまだ大学生だった蛯沢の煙草の火の不始末から火災が発生し、蓮次郎の妻はその火災に巻き込まれて死亡していたのだ。
放火を助長するような本を書く蛯沢に怒りを爆発させた蓮次郎は、彼の住まいに乗り込んで、なぜこんなものを書くのかと詰問する。だが蛯沢は、まるで反省の色を見せない。
その夜、またしても車輌火災が発生、燃えた車のトランクから蛯沢の死体が発見される。そして蓮次郎は蛯沢殺害の容疑者として灰田刑事から事情聴取されることに…。