解説
おなじみ雄次と耕作の“勤労ハンパ者”コンビが“ツキ”をめぐって繰り広げる騒動を描いた、人気シリーズの第4弾。監督・脚本は「勝手にしやがれ!! 黄金計画」の黒沢清で、撮影も同じく「勝手にしやがれ!! 黄金計画」の喜久村徳章が担当している。主演は哀川翔と前田耕陽。いつものレギュラー陣も顔を揃え、今回のマドンナには「王手」の仁藤優子を迎えている。スーパー16ミリからのブローアップ。
1996年製作/80分/日本
配給:ケイエスエス
劇場公開日:1996年2月23日
ストーリー
たばこ屋の看板娘・サツキに一目惚れした雄次は、早速、彼女に接近しようとしたがなかなかうまくいかなかった。その上、借金のカタに奪った車で事故を起こして、車を廃車にしてしまうわ、テレビは壊れるわ、麻雀をやれば負けるわで、運にもすっかり見放されたようだった。ようやく福引で当てた一等のウォークマンがきっかけとなって、雄次はサツキと仲良くなることができたのだが、ツキを取り戻そうと競馬に挑戦して全財産をスッてしまい、またまた落ち込むことになった。ひょんなことからヤクザの黒川の持つ1000万円を手に入れた雄次は、すぐにそのことが黒川にバレたために金を返すことになるが、1000万は雄次が隠しておいた場所から消えていた。上納金を収めなかったことで銀星会から追われることになった黒川とともに、雄次と耕作も逃げ回る羽目になってしまう。ところが、1000万を盗んだのはサツキの父・杉山だった。競馬好きの杉山は偶然に知り合った雄次の金を勝手に増やしてやろうとして、サツキと馬券を購入していたのだ。しかし、結果は惨敗に終わり、銀星会の手が杉山や雄次たちにも回ってきて、周囲は慌ただしくなってきていた。結局、約束までに金を返却できなかった雄次たちは、銀星会の連中に処刑されることになってしまうが、すんでのところで黒川に助けられ、一件落着した。その後、耕作が福引で当てたハワイ旅行を貰い受けた杉山とサツキが、ペリカンレースで大当たりを出して、向こうに移住することになるらしいとの噂が、雄次と耕作の耳に届いた