一流の監察医・秋田晋也は、「生きている人間を相手するよりも、死体の方が楽」と言い放ち、他人とのコミュニケーションに少々難ある変わり者。周りを振り回しつつも、凡人には思いつかないユニークな着眼点から、遺体の隠された死因を読み解き、人生最期の想いを拾い上げる。
第五話ゲスト出演
秋田、薫子、監察医補佐の山下は、帰宅して夕食を食べた直後に倒れた男性の遺体を解剖。男性は沼田伸治(高橋和也)、死因は「くも膜下出血」と診断される。
胃の残留物に“鳴門巻き”を見つけた秋田は、沼田の妻・陽子(須藤理彩)に夕食のメニューを聞く。陽子はハンバーグだったと言うが、なぜ夕食前にラーメンを食べていたのか秋田は気になる。
薫子の「ラーメンを食べたことを奥さんに知られたくない事情があったのかも」というひと言から、陽子は沼田が浮気相手と食べたのかもしれないと疑い、誰とどこにいたのか調べてほしいと言い出す。監察医の仕事ではないと断ったものの、薫子は自分の発言で浮気を疑うきっかけになったことに責任を感じ、鳴門巻きからラーメン店を特定できないかと考える。すると、秋田も「個人的興味」と称して鳴門巻きに関して調べ始めていた。
検査科の竹下らの協力で、着色料から鳴門巻きの製造元を突き止めた秋田たちだったが、取引先が多すぎて店までは特定できない。そんな中、沼田の腕についていたインク痕が、何らかのマークであることがわかる。薫子らはコンサートなどイベント入場の際に付けられるマークではないかと予想する。
一方、警察では、ある企業内で起きた窃盗事件について捜査しており、当日その物を持ち出すことができた人物の中に、死亡した沼田がいて・・・。