ブルースロック的な匂いを振りまくミディアムチューン。ツインギターのハモリ、壮大なシンセサウンド、いぶし銀のギターソロなど、メンバー個々のプレイヤビリティをしっかりと感じ取ることができる。〈誓いあった/俺たちの永遠の命〉という男くさい歌詞は、高橋和也が担当。恋愛だけでなく、メンバー同士の絆、さらにバンドとファンのつながりを想起させるエモーショナルな歌は、聴き手の心を強く揺さぶるはずだ。
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成田:僕はいつも、弾き語りで呼人さんに送るんですけど、声とアコギしか入っていないのに、それに魔法がかかるんですよね。速い時は、昼に送ったら、夕方にはアレンジが完パケで返ってくる。めちゃくちゃ早いんですよ! で、「ヤバい、また追い込まれた」って。
寺岡:あはは。
成田:そういう感じですけど、それがいい刺激になっていて、そのおかげで新しいアイデアも浮かんでくることがあるんです。だから、こういうスタイルがいいなと思ったんですよね。Rockon Social Clubでも、今後はメンバーそれぞれがオリジナルの曲を書いていくかもしれないし、そこに呼人さんが魔法をかけてくれるので。
岡本:「HEAVY LOVE」もそうだよね。元々は、男闘呼組が再結成する前ぐらいに、スタジオに入っている時に4人で作っていた曲なんですよ。でも再結成後は男闘呼組の曲をやろうということで、ずっと埋もれていたものを、和也がもう一回呼人さんに渡して、呼人さんのアレンジで生まれた感じです。
成田:あれこそまさに、アレンジで生まれ変わった曲ですよね。誰も思いつかないですよ、あのアレンジは。劇的すぎて。
岡本:ツインリードから始まる曲ってなんだ!? みたいな。
成田:マジックが起こりました。
――「HEAVY LOVE」には〈六つの魂〉という歌詞が出てくるから、Rockon Social Clubになってからの曲だと思っていました。
寺岡:最初は“四つ”だったんですよ。
岡本:そうそう。当時はね。
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