TOYOカメラとの業務提携で一息ついた細川の下に営業部長の豊岡太一が「TOYOカメラが新型イメージセンサーの納期を3ヶ月早めるよう要請してきた」という知らせをもたらす。驚いた細川はTOYOカメラの尾藤辰五郎社長に直談判し、「納期を元に戻してくれれば、青島製作所は従来のものよりはるかに優れた性能のイメージセンサーを開発する」という条件で役員を説得するよう要請する。しかし、役員会では購買部長の大槻が「イツワ電器ならばTOYOカメラが要請した納期に商品を納める上に価格もはるかに安いものを納品すると言っている」と主張し、役員会は青島製作所との業務提携を解消し、イツワ電器と業務提携を結ぶことを決定する。決定を知らされた細川は呆然とするが、そんな細川のもとに青島から「都民球場に来い」という連絡が入る。
気乗りしないまま球場に訪れた細川が見たものは、強豪イツワ電器野球部と互角の戦いを繰り広げる青島製作所野球部とそんな野球部を一丸となって応援する社員たちの姿であった。それまで野球を無用の長物としてしか見ていなかった細川の心のなかで熱いものが湧き上がり、いつしか細川は他の社員と共に青島製作所野球部を応援するようになる。
細川が野球観戦によって大事なものを見つけ出そうとしていた頃、坂東はTOYOカメラが青島製作所ではなくイツワ電器と業務提携することとなったことを笹井に告げ、イツワ電器との業務提携を決断するよう笹井に迫っていた。