唐沢寿明主演×直木賞作家・池井戸潤原作!中堅精密機器メーカー・青島製作所を舞台に、倒産寸前に追い込まれた会社を守り抜くため“奇跡の逆転劇「ルーズヴェルト・ゲーム」”を巻き起こそうと、決して諦めず奮闘する熱き男たちの姿を描く、逆転につぐ逆転の物語!唐沢が演じる主人公・細川充は中途採用で入社した青島製作所で、その手腕を買われ、異例の大抜擢により社長に就任したやり手のビジネスマン。だが、生え抜きの役員たちを差し置いて社長に就任した細川に社内からの風当たりは強い。しかも細川の社長就任後間もなく世の中が金融危機に端を発した不況に突入。青島製作所も例にもれずその煽りで業績が低迷し、細川は社長としてまさに会社の存亡を賭けた試練を迎える。果たして細川は、この人生最大の窮地をどう乗り越えるのか…。そして、倒産の危機を迎えた会社と同様に、名門社会人野球部の廃部を賭けた攻防戦を描く。主人公を取り巻く共演者には超豪華で多彩な顔ぶれが集結!細川の数少ない社内の味方である秘書・仲本有紗役に檀れい。社会人野球部の存続に奮闘する総務部長兼野球部長・三上文夫役に石丸幹二。青島製作所を窮地に陥れる同業ライバル会社・イツワ電器の社長・坂東昌彦役に立川談春。さらに、青島製作所の役員で、周囲からは次期社長と目されていた青島製作所の全てを知り尽くした大番頭・笹井小太郎専務役に江口洋介。そして野球をこよなく愛し、青島製作所を一代で売上500億円の企業に築き上げた創業者で現会長の青島毅役に山﨑努と、演技巧者たちが重厚な物語を彩る。
イツワ電器の青島製作所に対する不正行為を暴き、社長の坂東(立川談春)を逆に追い詰めることに成功した細川(唐沢寿明)。ひとまず目の前の窮地から脱したかのように思われた青島製作所だったが、坂東は青島製作所の弱点である株主構成に目をつけ、主要株主の1人である竹原研吾(北村有起哉)に接触。イツワ電器が青島製作所に合併を申し入れていることを告げ、イツワと青島が合併を見越した経営統合を行えば、未上場だった青島製作所に上場の話が持ち上がり、株主の竹原にも巨額の金が転がり込む可能性があると揺さぶる。坂東の思惑に突き動かされ青島製作所に乗り込んで来た竹原と面会した細川と笹井(江口洋介)は、竹原から臨時株主総会の開催を要求され、細川は坂東が青島製作所の上場を餌に青島の株主たちを動かしてイツワ電器との経営統合に賛同させようと画策していると知る。そこで、細川は会長の青島(山﨑努)と同じくおよそ3割の株を所有する大株主のキドエステート社長・城戸志眞(ジュディ・オング)に面会し、イツワ電器との統合を否決させようと城戸の説得を試みる。一方、青島製作所野球部は過去の暴力事件を雑誌にリークされた一件から立ち直り調子を取り戻した沖原(工藤阿須加)を中心に都市対抗野球大会の敗者復活戦に果敢に挑んでいた。だが、そんな彼らの奮闘する姿を目にしながら野球部長の三上(石丸幹二)は部の存続が現状の青島製作所にとって難しいことを悟り、思い悩んでいた…。