2023年10月から11月にかけて、新国立劇場中劇場で上演される、シェイクスピアの名作「尺には尺を」と「終わりよければすべてよし」の詳細が発表されました。この舞台は、日本初の試みとして、シェイクスピアの「尺には尺を」と「終わりよければすべてよし」を、同じ出演者で交互に上演するプロジェクトです。岡本健一を中心に、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、そして多彩な俳優陣が出演します。さらに、高橋和也の舞台『連鎖街のひとびと』も、演出家鵜山仁氏によって担当されます。
この新しい試みについて、鵜山仁氏は「3年に及ぶコロナ禍、目にも見えない存在であるウイルスによって、世界は大きく揺れ動いています。また、ロシアによるウクライナ侵攻も、平穏に見えた日常の隣に「戦争」という影が存在することを示しました。この舞台では、生きている現実だけでなく、目には見えない世界、死者たちの歴史、ウイルスなど、あらゆるものとの交信を試みます。日常の利害や効率、善悪を度外視し、遠大かつ深遠なコミュニケーションが求められます。見えない存在たちに呼びかけ、その呼びかけに応えたいと思っています。」と語りました。
岡本健一も、「尺には尺を」と「終わりよければすべてよし」について、「生きていくうえで何が大切で、何が大事なのかが詰まっている作品です。幅広い世代に楽しんでいただきたいと思います。作中にはさまざまな“過ち”が描かれており、政治家の方々にもぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。」とコメントしました。
この舞台には、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニンをはじめとする実力派俳優陣が出演し、鵜山仁氏の演出により、シェイクスピアの名作が新たな魅力で蘇ります。岡本健一とソニンが「尺には尺を」で、浦井健治と中嶋朋子が「終わりよければすべてよし」でメインの役を務めます。
また、この舞台プロジェクトは、シェイクスピアの名作に新しい視点をもたらし、舞台芸術の可能性を追求するものとして期待されています。交互上演によって、同じキャストが異なる役柄を演じることで、シェイクスピアの作品の多層性と深さを一層引き立てます。
舞台「尺には尺を」と「終わりよければすべてよし」の公演は、2023年10月18日から11月19日まで、新国立劇場中劇場にて行われます。この舞台はシェイクスピアの名作を愛するすべての人々にとって imperdible(見逃せないもの)となることでしょう。
この新国立劇場シェイクスピア公演では、シェイクスピアの作品が新たな光を放ち、舞台芸術の可能性を広げるプロジェクトになることが期待されています。岡本健一を中心に、多彩な俳優陣が織りなす演技に注目です。舞台の公演情報やチケット情報については、新国立劇場の公式ウェブサイトをご確認ください。
シェイクスピア、ダークコメディ交互上演「尺には尺を」「終わりよければすべてよし」
2023年10月18日(水)~11月19日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:小田島雄志
演出:鵜山仁
出演:岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、立川三貴、吉村直、木下浩之、那須佐代子、勝部演之、小長谷勝彦、下総源太朗、清原達之、藤木久美子、川辺邦弘、亀田佳明、永田江里、内藤裕志、須藤瑞己、福士永大
新国立劇場公式サイト:https://www.nntt.jac.go.jp/play/shakespeare-dark-comedy/