男闘呼組、春のコンサートツアー開幕:新潟県民会館での熱狂
男闘呼組が今年(1988年)の春、コンサートツアーの幕を開けました。4月3日、新潟県民会館でのライブは、初めての地での緊張と期待が交錯する中、開演直前にメンバーの岡本健一の言葉で緊張が和らぎました。「いっぱいだ!みんなで盛り上がろう!」との呼びかけに、成田昭次、前田耕陽、高橋一也も無言でうなずき、力強いスタートを切りました。
このライブでは、「禁断のエロキューション」から始まり、総立ちの盛り上がりを見せました。男闘呼組は「全身でロックを感じてほしい」と観客に呼びかけ、自信を持ったステージを展開しました。彼らの「自分たちが楽しまなければ、観客も楽しめない」という信念が、ステージと客席の一体感を生み出しました。
ソロコーナーでは、各メンバーが個性豊かなパフォーマンスを披露。成田はオリジナルの「不良」を、一也はジョン・クーガー(John Mellencamp)の「ペーパー・イン・ファイア(Paper in Fire)」を、耕陽はマッチの「風のドライブイン(風のドライブイン)」を、岡本はミック・ジャガー(Mick Jagger)の「パーティー・ドール(Party Doll)」を熱唱し、会場を魅了しました。
メンバーの自然なMCは、客席をさらに盛り上げました。一也の映画でのキスシーンや、耕陽のドラマでの共演話など、リラックスした雰囲気で会場は一層熱くなりました。ライブは「ロックよ、静かに流れよ」で締めくくられ、2度のアンコールで会場は最高潮に達しました。
ステージ裏では、メンバーはそれぞれの準備に忙しく、特に耕陽は新しいキーボードのセッティングに集中していました。昭次と一也はギターのチューニングに没頭し、岡本は前日のドラマ撮影の疲れから一時休憩をとりました。メンバーそれぞれの真剣な準備や楽屋での様子は、彼らが音楽に対していかに熱心であるかを物語っています。
新潟でのライブは、男闘呼組にとって新たなステップとなり、今後のツアーへの期待を高めるものでした。彼らの熱意と観客との一体感は、これからの彼らの活躍を予感させるものであり、ファンにとっては忘れがたい一夜となったことでしょう。